Photobook as object終了、ダミーブック第一弾完成。

RPS様(REMINDERS PROJECT & REMINDERS PHOTOGRAPHY STRONGHOLD)で開催された写真集製作ワークショップ「Photobook as object」が終了しました。

非常に大変で、負担も大きいワークショップでした。ワークショップ中、おおいに悩みました。でも、悩んだ分だけ自分の力がついたように思います。

このワークショップでは、各国から参加する参加者たちとの意見交換、そして講師の方との相談を繰り返しながら、本当に自分がやりたい本作りについて考え、そしてそれを実現するための手法を探っていきます。

正直に言って、最初は自分が何をすべきかもよくわからない状態でした。講師によって言うことが違うし、参加者の感性もバラバラです。

考えてみれば当たり前のことですが、それでも戸惑いました。誰かの言ったことを反映すれば、誰かが言ったことがボツになるわけですから。

そうなってくると俄然大事なのが「結局自分がやりたいことは何?」ということなんだと思います。他の誰のものでもない、自分の作品ですから。

いろいろな方がくださるアドバイスを、自分の中で咀嚼し、どれを受け入れてどれを取り入れないかを決めるのは、すごく難しいことでした(もちろん、まずは言われたことをいろいろと試してみることは非常に大事だと感じています。そこから新たなアイデアが浮かぶ時もありますので。)。

また、本の形にまとめるということ固有の難しさも感じました。それは他の参加者の方も同じだったようで、展示のように一覧性がない中で、一枚一枚めくる中で写真を見せていくことを意識する必要があります。

そして、自分で「よく撮れた!」と思っているカットが必ずしも本にマッチするわけではないことも知りました。それどころか「これは使えないな」と当初思っていたものが、本の流れの中で急に必要になることもあります。

この辺については、結構不思議な感じで、でもやっていくうちになんとなく「これは使えるのかも」とか勘が働くようになりつつありました。これからさらに磨きたいと思います。

さらに自分の場合、過去のアーカイブ資料を用いながら写真集を作っていく過程で、自分が撮った写真がどんどん不要になってきました。

写真家としてやっていきたいと思っている自分にとしては、当初自分の写真を使いたいと思っていましたが、現時点では、全体のストーリーの中でベストな選択をすることを第一に考えるべきであり、そのときに必要なものがアーカイブであれば、迷わずそちらを使うべきだと考えるようになっています。

最終的には、紆余曲折ありつつも、ダミーブックの形にまとめることができました。これからさらに発展させ、必ず完成形の本の形にまとめようと思います。

諦めず、引き続き頑張っていきます。