北京撮影芸術博覧会での展示(A Flower on the Rock)
2023年6月22日から25日まで開催されている北京撮影芸術博覧会(JING PHOTO)において「A Flower on the Rock」が展示されています。
この規模の写真祭は、アート写真の分野だと、北京で初めてとのこと。こうして多くの方に見ていただく機会があることは、大変嬉しいことです。
→公式はこちら。
ちなみに、この写真展覧会の趣旨について、公式の発表を簡単な日本語に要約(意訳)しますと……
JINGPHOTOは、国内外の写真芸術をつなぐ重要な存在として、現代写真芸術の発展に焦点を当て、あらゆる側面から写真芸術の未来を提示する。最先端のアート写真作品とキュレーション・コンセプトに焦点を当て、アーティスト、コレクター、キュレーター、が展覧会やフォーラムを通じて手を携え、より完全な写真芸術市場の地図を構築し、中国の写真芸術市場の発展を共同で促進する。
だそうです。
今回展示の機会を得たのは、東京でアート関連の活動をされているARTiX3様のご好意によるもので、大変ありがたく感じております。
ちなみに、このARTiX3様の運営者であり写真家である王露さんは、昨年の木村伊兵衛写真賞にノミネートされた若手作家で、彼女の写真集(Frozen are Winds of Time)は、私も購入して手元に置かせていただいています。この期間中に同時開催されている彼女の個展も、余白がうまく生かされており、作品の雰囲気とマッチした素晴らしいものでした。
→王露さんの展示はこちら。
博覧会は、基本的にプリントの販売がたくさんです。安いもので15万円くらい、高いものだと100万円超とか。上を見たらキリがなさそうでした。大型プリント中心の印象です。仏教的なものなども多く見受けられ、国柄を感じました。
また、興味深かったのが、AIを活用した作品が販売されていたこと。そして、その値段も決して安いわけではありません。先日見た中国の写真雑誌でもAIの活用について特集が組まれていましたし、多分、ここ中国ではAI活用がある種のブームになっています。せっかく中国にいますので、こういった動きもフォローしていけたらと思います。
会期中、北京は空前の暑さ、40度超え。展覧会の熱気も気温に負けていませんでした……(それにしても暑すぎですが)。