平遥国際写真祭アーティストブック部門10選を受賞

第23回平遥国際写真祭において、A Flower on the Rockが、今年初開催となったアーティストブック部門の10選に選出されました(第23届平遥国际摄影大展 首届摄影手工书展 “弘创典藏”十佳摄影手工书奖)。

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中国、ギリシャ、日本、ドイツ、フランス、ベルギーなど国内外から200点以上の応募があり、最終入選作50点の中から、大賞、新人賞含め13点が受賞作として選出されたとのことです。

そもそもこの写真祭は、中国で最も歴史と影響力のある写真祭とされており、その写真祭での受賞は、中国に滞在・生活している私にとって、大変嬉しくありがたいものです。いつものことながら、制作過程はもちろんのこと、いつも応援してくださっている方々に、感謝しております。

受賞作50選の表紙は、こちらから見れます

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そして、せっかくの受賞でしたので、今回も現地に行ってきました。

そもそも平遥は、平遥古城という歴史的建造物で有名な場所です。京都国際写真際もそうですが、歴史的景観を生かしながら、アートフェスティバルを展開していくという構造のようです。

駅前にはすでに写真祭に関するのぼりがたくさん並んでおり、街を挙げての写真祭であることがよく分かります。

会場は数箇所に分かれていますが、全て徒歩で歩いていける程度の距離感です。正直、見切れないほどの作品が並んでおり、ある程度自分が見たいコンテンツを絞り込んでから行っても良いかもしれません。

と言いつつ、私自身、展示作家の詳細な情報など、どこで情報を手に入れたら良いのかいまいち分からず。SNSで展示作家や場所の一覧は掲載されているのですが、それ以上の情報に辿り着けませんでした。

中国は、大体SNSで全て完結している印象なので、他にHPがあるようにも思えず、どのようにして詳細の計画を立てるのが良いのか、謎です。

会期末期の週末には、なぜか大量の子供たちが来訪。かなり騒いでおり、会場全体が混乱している印象だったので、この点については一考の余地があるのではないかと感じました。作品に直接手を触れている子供、その写真を撮る保護者も見られました。

さて、自分自身のことを言えば、冒頭で書かせていただいたように、アーティストブック部門で受賞することができました。

ブックの展示会場は、映画館を活用したものらしく、入選・受賞者の作品を記した垂れ幕が、螺旋状に配置されており、外から差し込む光と相まって、とても良い雰囲気を醸し出していました。

展示会場全体を総括するキュレーターによると、これは映画のフィルムを模したものだとか。言われてみれば確かにそういう雰囲気です。

じっくりと本を見てくださっている来場者もおり、こうやって参加することの意味をあらためて感じました。

中国は、このようなアーティストブックの作成が始まったばかりという印象です。作家の制作する作品も、これまで欧米系の方が制作したものとは趣が違うように感じられ、これからきっと独自の世界観を作っていくのだろうと感じました。